ライブラリのインストール
SDL+OpenGL で3Dグラフィックスのプログラムを製作するためには、 SDL をインストールしなければならない。 また、SDL 単体だけではなく3Dグラフィックスを作るのに役に立つ補助ライブラリとして SDL_image と SDL_ttf もインストールする。 まずは、以下のサイトで必要なライブラリをダウンロードしよう。
- SDL Version 1.27.0
- SDL 本体。
- http://www.libsdl.org/download-1.2.php
- Development Libraries: ⇒ Win32: ⇒ SDL-devel-1.2.7-VC6.zipをダウンロードする。
- SDL_image Version 1.2.3
- SDL に画像ファイルを扱うための機能を追加するライブラリ。 画像ファイルからテクスチャを作成するときに使用する。
- http://www.libsdl.org/projects/SDL_image/
- Binary: ⇒ Win32 ⇒ SDL_image-devel-1.2.3-VC6.zipをダウンロードする。
- SDL_ttf Version 2.0.6
- SDL にフォントを扱うための機能を追加するライブラリ。 文字列からテクスチャを作成するときに使用する。
- http://www.libsdl.org/projects/SDL_ttf/
- Binary: ⇒ Win32 ⇒ SDL_ttf-devel-2.0.6-VC6.zipをダウンロードする。
ダウンロードしたら、それぞれのファイルを好みのディレクトリに解凍する *1。 解凍後、それぞれのライブラリに入っている DLL ファイルを 実行パスの通ったディレクトリにコピーする必要がある。 対象となる DLL ファイルは、以下の3つである。
- SDL-1.2.7/lib/SDL.dll
- SDL_image-1.2.3/lib/SDL_image.dll
- SDL_ttf-2.0.6/lib/SDL_ttf.dll
以上でライブラリのインストールは終了だ。
VC++ のセットアップ
次に Visual Studio をセットアップして SDL を使えるように設定する。 インストールした3つのライブラリには、 それぞれ include/lib というディレクトリが存在する。 このディレクトリには、 それぞれインクルードファイル/ライブラリファイルが入っている。 Visual Studio が、これらのファイルを参照できるように設定する。
- VC6の場合
- プルダウンメニューのツール ⇒ オプション ⇒ ディレクトリの インクルードディレクトリ/ライブラリディレクトリにそれぞれを追加する。
- VC7の場合
- プルダウンメニューのツール ⇒ オプション ⇒ Projects ⇒ VC++ ディレクトリ の インクルード ファイル/ライブラリ ファイル にそれぞれを追加する。
以上で VC++ のセットアップは終了だ。
プロジェクトの作成・設定
最後に VC++ で SDL+OpenGL を使ったプロジェクトの作成方法について説明する。
VC6 の場合
- プルダウンメニューのファイル ⇒ 新規作成 ⇒ プロジェクト
の Win32 Application で新しいプロジェクトを構築する。
- 作成するアプリケーションの種類として空のプロジェクトを選択する。
- プロダウンメニューのプロジェクト ⇒ 設定でプロジェクトの設定を開始する。
- リンクタブ ⇒ カテゴリ:一般 の オブジェクト/ライブラリ モジュール を以下のように設定する *2。
opengl32.lib glu32.lib SDL.lib SDLmain.lib SDL_image.lib SDL_ttf.lib |
- 設定の対象が Win32 Debug の場合、 リンクタブ ⇒ カテゴリ:インプット の 無視するライブラリ を以下のように設定する。
msvcrt.lib |
- C/C++タブ ⇒ カテゴリ:コード生成の使用するラインタイム ライブラリを以下のように設定する。
設定の対象 | 設定値 |
Win32 Debug | マルチスレッド(DLL,デバック) |
Win32 Release | マルチスレッド(DLL) |
以上。
VC7 の場合
- プルダウンメニューのファイル ⇒ 新規作成 ⇒ プロジェクト
の Visual C++ プロジェクト ⇒ Win32 ⇒ Win32 プロジェクト で新しいプロジェクトを構築する。
- デフォルトで現在のプロジェクト設定が Windows アプリケーション になっているので、 それはそのままにする。余計なファイルがプロジェクトに追加されないよう、 アプリケーションの設定タブの 空のプロジェクト にチェックを入れる。
- プロダウンメニューのプロジェクト ⇒ プロパティでプロジェクトの設定を開始する。
- 構成プロパティ ⇒ リンク ⇒ 入力 の 追加の依存ファイル を以下のように設定する。
opengl32.lib glu32.lib SDL.lib SDLmain.lib SDL_image.lib SDL_ttf.lib |
- 構成が Debug の場合、構成プロパティ ⇒ リンク ⇒ 入力 の 特定のライブラリの無視 を以下のように設定する。
msvcrt.lib |
- 構成プロパティ ⇒ リンク ⇒ C/C++タブ *3 の ランタイム ライブラリを以下のように設定する。
構成 | 設定値 |
Debug | マルチスレッド デバッグ DLL |
Release | マルチスレッド DLL |
以上。
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